■算命学の自然法思想
算命学は人間の歩む道を指し示す道標となるべく学問であり、東洋に生まれたひとつの自然法思想です。
その根底にあるのは自然との調和にあります。ですか ら、自然および自分がかかわる環境との調和を望まれる皆様には受け入れやすい学問となります。
仮にそうでない人にとっても、無意味、無益な学問となること はなく、必ず何かを感じ取ることができるものなのです。
この地球に生を受けた以上、『人』は自然と別な世界では生きていくことはできません。
算命学もその『人』により研鑚され今日に至っているのです。
こ の算命学を医学の世界に置き換えて云えば、東洋医学的な考え方を基本とし、予防ということに重きをおいています。
また一方では西洋医学的な考え方から、対 処療法を施す考え方も兼ね備えています。
『人』はその一生において病を完全に予防することは不可能ですし、大病を患うことも避けられないでしょう。
だから こそ、予防に重点をおき、病んだときでも一早く回復できるよう、備えることが大事なのです。
すなわち、困難の道を避けて通るのではなく、それが例え困難の 険しい道であろうとも、如何にして乗り越えて行くのかという学問です。
また、算命学を運命学としてみると、多種多様なる人間を 分類するための分類学であり、自然法思想としてみれば、自然と共存・共栄するための調和の学問でもあります。
すなわち、その方の性格、人格、相性などの要 素を『星』に置き換えることにより、自身の傾向性を知るための分類学であり、自然界といかにして調和をとり、人生を営んでいくなかで、自身の使命とは何か を模索しながら実践する方法論を学ぶ人生学でもあるのです。
自然法思想を実践することは、自然と調和するとはどういうことかをしっか りと把握することを必要とします。
算命学の自然法思想は、自然との調和を取るための方法論を実践し、まず、自然の流れに乗ることを目差して進むのです。自然と調和するということは、自然との一体感を獲得することであります。
一体感を獲得するということは、例えて云うならば病、貧乏、地位、名誉、財 産、人種などを超越した幸福感を得るとでも云えるのでしょうか。
それは人間の境のない感覚であり、境のない感覚に至ると、宇宙に生かし生かされ、その無限 の気とともに、自己実現の中で生きられるということにつながっていくのです。
|